アクシスITパートナーズ株式会社

アクシスITパートナーズ株式会社

クロストーク:建設DX

建設会社の仕事は50年・60年先にも存在するもの
それを見据えたシステム構築に挑んでいます

プロジェクトリーダー Aさん取締役付部長

SEとして10年のキャリアを積んだ後、Uターン転職でアクシスの一員に。2022年より約2年間鹿島建設株式会社に常駐。建設DXに取組む鹿島建設株式会社とのパイプ役として多くの案件に携わってきた。一昨年より取締役付部長に就任。鹿島建設株式会社の案件に携わりながら、事業部門と管理部門を跨ぐプロジェクトなどでリーダーを担う


システムエンジニア Yさんサテライト事業部/サテライト2部/2課 課長

2015年、アクシスに新卒入社。様々な案件で経験を積んだのち2016年に鹿島建設株式会社のグループ会社である株式会社カジマアイシーティ(以下、KICT)のプロジェクトのスタートメンバーとして参画。ビジネスを通して「Shift the Local」を体現するチームを一から立ち上げてきた。その経験を活かし、現在は保守運用を担うチームのリーダーを務めている


進行:広報担当
グループ会社の株式会社アクシスエンジニアリングが鹿島建設株式会社(以下、鹿島建設)のIT部門を担う株式会社カジマアイシーティ(以下、KICT)と取引をしていたことがきっかけで、システムの保守運用の部分で取引を開始。
その後、鹿島建設のDX推進において、先進的な取組を共に進める企業として、アクシスは2021年に鹿島建設と資本提携契約を締結、現在に至ります。
アクシスでは1事業部2部門を中心に建設業界のDXに取組んでいます。各部門で活躍する2人の社員に実際の業務について話を聞いています。

サテライト1部・2部、
それぞれが異なる形で建設DXを支えている


広報
社内で鹿島建設や鹿島グループのプロジェクトに関わるとなるとサテライト事業部になりますが、1部と2部の業務における役割分担について教えていただけますか?
サテライト1部は、鹿島建設においてDX推進の案件を中心の業務を担っています。
同社のオフィスに常駐するメンバーは案件を推進しながらも新たな案件を掘り起こし、鳥取では案件の具現化を担っています。現在は、鹿島建設内で関わる部門や分野の横展開を進めています。
サテライト2部では、KICTの一員として、鹿島建設の各種システムの保守・運用を担います。
鹿島グループ内のニーズの変化や、世の中のトレンドも踏まえた既存システム改修案件や、今後のデータ活用を意識したシステム改修も増加しています。

フルリモートの保守運用の実現、
その大きな挑戦が今に繋がっている


広報
鹿島建設のシステム保守運用がアクシスにとって建設DXの分野を広げる最初の1歩だったと伺っていますが、一番の課題はなんだったのでしょうか?
保守運用業務を鳥取で、リモートで実施する業務体制の実現は大きな課題であり、挑戦でした。
オンラインという手法を使うわけですが、重要なヒアリングをどう実現するか、対面だからこそ感じられる「温度感」をどう伝え、把握し合えるかが懸念点でしたね。
広報
お客様や東京の常駐のメンバーとはコミュニケーションは具体的にどのような方法でとられているのでしょうか?
業務時間中は社内に近い環境を確保することを目的に、オンラインシステムを常に通信状態にし、いつでも話しかけられるようにしています。
また、月1回の会議には役職者に加えて毎回異なるメンバーが東京に行き、お客様と対面でコミュニケーションを取る機会を設けています。
広報
お客様の業務を鳥取に移管されているということですが、その準備に関しては具体的に、どのようなことをされるのでしょうか?
業務移管の段階では、お客様のオフィスに一定期間常駐し、担当システムの説明をうけ、同システムにおける保守作業にも対応します。
その過程で、名称や業務内容やフロー、紐づくシステムを理解し、鳥取で同じ業務をする準備を整えていきます。
システムは在るもの見ることで、知識があれば業務は出来ます。
それ以上に、お客様の社風や文化、組織構造と共にシステムが構築されていることや、他者ベンダーさんが携わっているシステムに対する理解が必要になります。

「50年~60年使えるシステム」を構築する
という視点に立つ


広報
鹿島建設、鹿島グループの各社と直接業務をする経験を通して感じる仕事の醍醐味や面白さについて教えてください。
常駐していた期間、お客様の近くにいて「困った」に反応し、提案・具現化できることを醍醐味に感じていました。
システムのライフサイクルは3年〜5年。その間活用できれば良いという考えが根底にあります。
一方で、鹿島建設が扱う建築物は50年〜60年管理され、建物は持って当たり前。
その大きな考え方の違いを理解し、建築物と同様に50年〜60年使えるシステムを構築する、という視点でシステムを設計することが必要でした。
その視点に気づけたことは良い意味で大きな衝撃でした。
蓄積データの活用が重要視される中、一部のシステムはデータの開示、可視化の視点で設計されていないものが多く、どのように可視化するか、が今は課題であり面白さでもあります。

ツールに依らない伴走支援を「付加価値」に


広報
今後の建設DXの分野において、どのような価値を生み出していきたいと考えていらっしゃいますか?
スマートシティ・スマートビルという「付加価値」のある建築に鹿島建設が取り組むように、私たちも単なるシステム屋ではない「付加価値」を形作ることが必要です。
その意味で、鹿島建設の専門分野としての価値を形づくっていきたいと考えています。
アクシスが鳥取にありながら鹿島建設やKICTという大手企業と関係を構築し、ビジネスを展開できている根本には「ツールに依らない伴走支援」という特異性があると考えています。
それを強み・付加価値にしていきたいですね。
今後は未知の部分もありますが、お客様の要件を吸い上げ、どのようなリクエストにも対応できる体制を構築していきたいです。
弊社のリソースだけでは担えない部分にも、視野を広げ、情報を持つといった準備が必要と考えています。
建設業界で長く使われている言葉や、同じ音でも漢字の違いで話が異なる、そういう前提条件を知る必要もありますし、関係する法律もかなり多いのでその知識も必要になると思っています。
システム変更の依頼も、内容によっては一部が法律に触れるケースもあります。
社員の方の依頼や、リクエストに対してKICTと同じ視点で疑問を持つ、確認するという姿勢が大切ですね。
そういった視点・姿勢がお客様には喜ばれ、必要としていたただいている部分だと思います。

ともにツクル、
ともにススム。