株式会社アクシス

株式会社アクシス

NEWSお知らせ

買い物環境の確保へ 4ヶ月間の実証実験を経て八頭町で「トリスト」の本格的なサービス稼働が決定


2024年4月11日
株式会社アクシス

 

地域密着型生活プラットフォーム Bird 最新情報
買い物環境の確保へ 4ヶ月間の実証実験を経て八頭町で「トリスト」の本格的なサービス稼働が決定

 

株式会社アクシス(本社:鳥取県鳥取市 代表取締役:坂本哲、以下 アクシス)は、八頭町(町長:𠮷田英人)と連携し、2023年11月〜2024年3月29日まで実施した船岡地域を対象とした超地域密着型生活プラットフォーム「Bird」が展開するネットモール「トリスト」を活用した買い物環境の確保を目的とした実証実験を終了し、4月1日より本サービスが本格稼働を開始したことをお知らせします。

 

本実証実験は、鳥取県東部で相次ぐスーパーの閉店・撤退により、身近な買い物環境の消滅の危機にある中山間地域において、新たな実店舗の設置ではなく、既存の地域店舗と連携するサービスの活用によって、買い物環境の中長期的な確保を目指して実施されたものです。4ヶ月の実証実験を終え、登録者は82名、配送回数は67回と八頭町で設定された会員数を達成したこと、一定のニーズがあることはもちろん、地域の課題を中長期的に考えたときにサービスの本格稼働が必要と判断されたことから、八頭町より委託を受けてサービスを本稼働するものです。

 

アクシスでは実証実験を通じて、各地域のまちづくり委員会の皆様、公民館をご利用される住民の方からいただいたご意見、アドバイス、また何気ない日々の会話の中で紡いできた人と人との関係性を重視し、「ITがある」だけで利便性が向上するのではなく、人がITを活用することで得られる恩恵をより広くするためにはそこに「人」を介することで生まれる「温かみ」を大切に、「トリスト」が買い物環境確保の一助として、またコミュニティの再形成の1つして地域に根付くサービスとなれるよう今後とも研鑽を続けてまいります。

■実証実験の結果
①登録者数/配送回数について

実証実験、結果
2024年3月25日時点

 

②実証実験における取組について
<八頭町との取り組み>
・事前の説明会・まちづくり委員会との連携
・サービスの周知を目的にチラシを作成し、八頭町内全域に配布
<公民館における取り組み>
・支援員・配送員が名札を身に着ける、体操教室への参加など、地域の人との関りの接点作り
・住民の方々の買い物事情を把握するため、アンケートを実施
・PC画面に慣れない方に向けた、ディスプレイの活用や取扱商品のカタログ化
・サービスを具体的にイメージできるよう、トリストでの注文~体操教室の会場に商品が届くまでの
デモンストレーションの実施

 

③実証実験の考察
・「配送料」の発生など、価格面に関する要望の声は複数存在している
・「サービスとして不要」「興味がない」といった否定的な意見は少なく、自宅までの配送に対して期待がある
・免許の返納を考えざるを得ない中で、その必要性を強く感じる方は多い
→上記を踏まえ、公民館にも来ることが難しいなど買い物が困難なケースや地域にお住いの方のニーズがあ
ることが考えられることから、サービスを継続する

 

【今後の配送範囲、仕組みについて】
サービスを提供する仕組みや配送エリアは、実証実験を行った条件を基本的に継続とします。
なお、配送範囲の拡大については、配送員の充足を図った上でエリア拡大に向けて前向きに検討をすすめる予定です。
配送エリア:船岡地域
配送頻度:各地区での配送は木曜日を除く、全平日・時間帯に拡大
買い物支援の体制:各福祉施設にて定期的に実施されている体操教室の場にアクシスの支援員を派遣
         PCの操作などを支援員がサポート
         ※ご自身でスマートフォンやPC、タブレットを活用した注文も可能
配送拠点:隼Lab.内に新に配送拠点を設置
加盟店:株式会社サンマート(本社:鳥取県鳥取市 代表取締役社長 岩崎陽一 )郡家店及び株式会社ジュンテンドー(本社:島根県益田市 代表取締役社長 飯塚 正)郡家店の協力を得る
※この他、取り扱い商品の充実を図るため八頭町内での加盟店拡大にも努めます。

 

■実証実験を振り返って、担当者の声
八頭町企画課 主幹 高橋 雅志氏
今回の実証実験は人口減少や少子高齢化が進む中山間地域において、地域スーパーの撤退も重なり、買物環境を確保しようとまずは高齢者をターゲットとして始めました。ネットを通じての買物は運転免許を持たない高齢者や遠くに暮らす家族の方などにある程度のニーズがあることがわかりました。
地域にネット注文の環境が定着していき、便利で安心な暮らしにつながればと思います。

株式会社アクシス SX事業部 ソーシャルプラットフォーム部 部長 梶岡大晃
「バード」は中山間地域における買い物環境確保に向けた一つの解決策になりうると考えています。店舗を維持できない商圏人口では、ITを活用した新たな手段により利便性の確保ができるように試行錯誤を進めています。将来的には買い物だけでなく、遠隔診療やフードデリバリーといった弊社の他のサービスと組み合わせることで効率化を目指しつつ、継続的な運用を目指します。

 

【実証実験の概要】
名 称:八頭町船岡地域における「トリスト」を活用した買い物環境確保のための実証実験
期 間:2023年11月1日(水) ~ 2024年3月29日(金)
登録者数:82名
配送回数:67回
支援員数/配送員数:各1名
注文受付・配送拠点:
隼地区福祉施設(鳥取県八頭郡八頭町見槻中160番地)
船岡地区福祉施設(鳥取県八頭郡八頭町船岡619番地)
済美地区福祉施設(鳥取県八頭郡八頭町船岡殿426番地)
大江地区福祉施設(鳥取県八頭郡八頭町大江30番地)
注文配送回数:注文は週1回とし、配送は週2回を予定
注文支援:インターネット注文のサポートは弊社社員にて対応

 

◆関連するプレスリリース
相次ぐスーパーの閉店・撤退 消えゆく買い物環境の確保へ 11月八頭町でITと配送を融合した「トリスト」の実証実験開始